『ベト病で 80％の葡萄を失った 2008年』 グラヴネル、ラディコン、勿論ダリオも過去最高に苦しんだ年が2008年。本当に酷い年でした…。春は例年通りでしたが、夏は来ず、雨によりカビが蔓延。コッリオはベト病が一気に広がり、手の付けられない状態に…。ダリオも家族総出で腐敗果を取り除き、できるだけ風通しの良い状態を確保します。しかし、時既に遅し…。全ての畑で 80～90％の葡萄を失ってしまいました。収穫の時期を迎えますが、もうその時点で 80％以上の葡萄を失うことは確定していた訳です。それでもダリオは収穫を開始。腐った葡萄の中から健全な葡萄を選別していきます。リボッラ、フリウラーノ、シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨン、マルヴァジア、ピノ・ビアンコ、全ての畑で大きな被害が出た為に、単一品種でのワイン造りを諦め、全ての葡萄を一緒に発酵させ、ダリオが地元の森のオークの木から作った大樽に入れて熟成させました。このワインが「ファヴォラ 2008」。ファヴォラとは空想やおとぎ話を意味する言葉。収穫前の時点では空想のような僅かな望みだったのに 2,800本のワインが出来上がったことをファヴォラと呼んだのです。 自然派ワイン好きの方、いかがでしょうか？ ファーストヴィンテージの2008年です。 自宅セラーにて保管しております。